つみたてNISAを始めたいけど絶対に失敗したくない!
どの銘柄を選べばいいの?
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のサラリーマン投資家です。
つみたてNISAをこれから始める人にとって、「何の銘柄を選べばいいか」というのは重要な問題ですよね。
実際にぼくもつみたてNISAを始めるときにはかなり悩みました。
これから10年、20年というながーいスパンでつみたてていくものですから、できれば失敗はしたくないというのは当然なことです。
そこで今回は、実際につみたてNISAを2年弱続けているぼくが、20冊以上の投資本を読んだ末に選んだ銘柄を紹介します!
ファンド選びで迷っている投資初心者の方には必ず役立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください!
この記事を読むとわかること
- つみたてNISAで失敗しない銘柄選びができるようになる!
- なぜその銘柄がいいかの根拠が分かる!
それでは、さっそく見ていきましょう!
結論:つみたてNISAはこの2つの銘柄から選べ
結論から書きます。
つみたてNISAではこの2つの銘柄どちらかを選んでください。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
この2つの銘柄をお勧めする理由4つ
投資のことなんてぜーんぜんわかんないけど、なんでこの銘柄がおすすめなの?
この2つの銘柄をおすすめする理由は全部で4つあるんだ!
順に説明していくよ!
将来的に右肩上がりのインデックス(指数)である
長期投資においてもっとも大事なことは「選んだ銘柄(ファンド)が長期的に右肩上がりかどうか」です。
なぜならあなたはその銘柄を10年、20年という単位で保有することになるからです。
最終的にプラスになっているものを買わないと、数十年後に報われませんよね?
ですから、「長期的に見たら右肩上がりの指数を選ぶ」ということが非常に重要になるわけです。
それでは実際に、S&P500(米国株式の指数)と日経平均(日本株式の指数)を比較してみましょう。
1970年~2020年にかけての、S&P500の株価の推移です。
リーマンショックなどの暴落で上下を繰り返しながらも、長期的には右肩上がりになっていることが分かります。
続いて日経平均株価を見てみましょう。
こちらは1984年~2020年にかけての日経平均株価の推移を示したグラフです。
1990年頃のピークを境に右肩下がりのグラフを示していることが分かります。
また、その時のピークの株価をいまだに更新できていません。
どのインデックス(指数)を選ぶかによって、こんなにも違いが生まれるんだね!
そうなんだ!だからこそ最初のファンド選びは重要だね!
このように、長期的に見ると「報われる指数」と「報われない指数」があることが分かります。
米国経済は過去の歴史から、暴落を経験しても再び力強く右肩上がりのチャートを描いてきました。
これが米国経済に連動した指数(S&P500)をおすすめする大きな理由です。
全世界株式についても、50%強を米国株式が占めますので、基本的にはS&P500と似たようなチャートを描くことになります。
- 長期投資では「選んだ指数が長期的に右肩上がりか」が大事!
- 米国株式は過去50年の歴史で右肩上がりのチャートを描いてきた!
コストが十分に低い
2つ目のポイントは、「コストが十分に低いか」ということです。
上記でおすすめした二つの銘柄は、どちらもコストが十分に抑えられておりおすすめできます。
コストってそんなに大事?
長期でインデックス投資をする場合、コストを抑えることは非常に重要な要素になります。
こちらの図は、バンガードという資産運用会社が出したコスト比較のグラフです。
- コストなし
- 年間コスト0.25%
- 年間コスト1.36%
という3つの異なった条件で30年後のシュミレーションをした結果、1と3では最大で2,000万円近い差がついていることが分かります。
かなりの差になるんだね!
長期の資産形成となると、1%とわずかに見えるコストの差でも、資産が増えるスピードには大きく影響を与えるのです。
実際には「コストなし」のファンドというものは存在しませんから、コストをできる限り最小化させるというのがぼくたち個人投資家にできることです。
では、実際にぼくがおすすめした2つの銘柄のコストを見てみましょう。
※データは2021年2月時点のものです。
ぼくがおすすめに挙げた2つの銘柄は、他のものと比べても信託報酬が十分に抑えられていることが分かります。
またeMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを、将来にわたってめざし続ける」ことをうたっています。
ですので、今後も長期にわたって低コストを維持してくれることが期待できそうです。
これらのことから、
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
の2つは、コストの面からみても十分妥当な選択だということが分かります。
- 長期的な資産の最大化のためにはコストが大事!
- eMAXIS Slim シリーズは十分にコストが抑えられた銘柄!
多くの株式に分散されている
3つ目のポイントは、「多くの株式に分散されているか」ということです。
「たまごは1つのかごに盛るな!」というのは投資の格言として有名です。
1つの企業の株式に集中投資するのではなく、いろいろな株式に分散して投資をすることで、ある特定の企業がダメになっても、そこまで大きなダメージを受けずに済むというわけです。
これを「分散投資」というよ!
おすすめに挙げた2つの銘柄は、どちらも多くの優秀な企業の株式に幅広く分散投資されています。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
➡全世界の約4,000銘柄に幅広く分散投資
(2021年2月時点)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
➡米国株式の約500銘柄に幅広く分散投資
(2021年2月時点)
個人でこれだけ多くの銘柄に分散投資するのは、非常に手間がかかり現実的ではありません。
これら2つのファンドを購入し持ち続けるだけで、プロが幅広い銘柄にちょうどいい具合(時価総額加重平均)で投資をしてくれるのです。
投資信託ってすごく楽ちんなんだね!
- 長期投資は「分散」が大事!
- 投資信託はプロがぼくたちに代わって分散投資をしてくれる!
ファンドの純資産総額が十分大きい
4つ目のポイントは、「ファンドの純資産総額が十分大きいか」です。
「ファンドの純資産総額」とは、ファンドの規模を表すもので、組み入れられている株式や債券などの時価総額のことを表します。
ファンドの純資産額が重要になる理由は、「繰上償還」を防ぐためです。
繰上償還というのは、信託期間が決定している投資信託において、決定した償還日になる前に償還したり、無期限の信託期間の運用が終わったりすることをいいます。
簡単に言い換えると「運用会社の都合で運用をやめてしまうこと」だね。
資産運用会社もボランティアでやっているわけではないですから、利益が見込めない投資信託はやめなければいけません。
繰上償還に直面してしまうと、ぼくたち個人投資家は自分の投資プランを再び練らなければなりません。
また、その時点での利益や損失が確定してしまうため、「長期で経済成長の果実を得る」という目標を達成できなくなってしまいます。
そのような事態になるのを防ぐためにも、純資産総額の大きい安定したファンドを選ぶことが重要です。
それでは2つのファンドの純資産総額を見てみましょう。
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
➡1,004億円(2021年2月時点)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
➡2,744億円(2021年2月時点)
eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)は1,004億円、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)は2,744億円と、どちらも純資産総額には問題がなさそうです。
またコストも十分に抑えられた優良ファンドですので、今後も継続した資金流入が見込まれます。
純資産総額という面からみても、これら2つは隙がないファンドといえるでしょう。
- 繰上償還を防ぐために「純資産総額」が重要!
- おすすめファンド2つの純資産総額は申し分ないレベル!
債券は入れなくていいの?
銘柄選びは気を付けることが多いね!
ところで、債券は組み入れなくていいの?
ここまでついてきてくれてありがとう!
もう少しだけ頑張ってね。
個人的には債券は不要だと思っているよ!
つみたてNISAを始める際によく挙げられる質問として、「リスク分散のため債券は組み入れなくていいの?」というものがあります。
結論から言うと、あなたがまだ若く仕事も安定していれば、債券は組み入れる必要はありません。
理由は大きく3つあります。
- 人事的資本の価値が高い
- 投資可能期間が長い
- 種銭が小さく、分散によるメリットが薄い
詳しくは下の記事をご覧ください。
債券が不要ということは、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)かeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が100%(3万3,333円分)で構いません。
全世界株と米国株どっちがいいの?
株式100%で債券は不要だね!
でも、全世界株と米国株は結局どっちがいいの?
決められないよ!
そこの選択の基準は「自分が信じるストーリー」次第だよ!
ここまで読んできた方は、つみたてNISAにおすすめのファンド2つとその理由がよく分かったと思います。
しかしその一方で、
結局、全世界株と米国株はどっちがいいんだ…
と困っている方も多いかもしれません。
答えは簡単です。自分がAとB、どちらのストーリーを信じるか。それだけです。
今後も米国経済が世界のトップであり続ける!
➡eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
これだけの、いたってシンプルな話です。
ちなみにぼくは、ストーリーAを信じてつみたてNISAを始めましたが、現在はストーリーBに近い考えを持っているので、つみたてNISAとは別に全世界株式を購入しています。
答えは誰にもわかりません。
自分が腹落ちして、継続できそうなストーリーを選びましょう。
もし、「それでもわからないよ!」というのであれば、無難に全世界株式を選択することをおすすめします。
まとめ
ここまでの内容をおさらいしていくよ!
- つみたてNISAにおすすめの銘柄は2つ!
- eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
- これら2つは、成長性・コスト・分散性・純資産総額が十分!
- あなたが若ければつみたてNISAに債券は不要!
- 全世界株 or 米国株は、自分がどちらのストーリーを信じるかで選ぶ!
これだけ理解すれば、銘柄選びとしてはほとんど問題ないです!
銘柄をしっかりと選んだら、あとは無心でひたすらつみたてていくだけです!
良質なファンドを選び、より良い未来に向かって、着実に資産を形成していきましょう。
以下は関連記事だよ!
eMAXIS Slim 全世界株式と楽天VTを比較した記事です。他の全世界株式ファンドも気になる方はこちら。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)、SBI・バンガード・S&P500、楽天VTIの3つの米国株式ファンドを比較したものです。
米国株への投資を検討している方はこちらをどうぞ。
つみたてNISAの月33,333円から次のステップへ進みたい方はこちらの記事をどうぞ。
それでは、らくーんでした。また!