全世界の株式に分散投資したいけど、「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」はどっちがいいのだろう?
こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のインデックス投資家です。
全世界株式に幅広く投資しようと考えた時、選択肢に上がってくるのが「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」です。
これら2つのファンドはどちらも魅力的な投資対象なのですが、投資を始めたばかりの方には、
違いがよくわからない!
と思う方も多いはずです。
そこで今回は、「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」を徹底比較し、どちらがより万人におすすめのファンドかを解説していきます!
この記事を読むと分かること
- 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」の違いが分かる!
- 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」どちらが自分に合っているかが分かる!
それではさっそく見ていきましょう!
指数・コスト・純資産額の3つで比較!
今回は比較に使う数字は、
- 連動する指数
- コスト(信託報酬)
- 純資産総額
の3つです。
また、「eMAXIS Slim 全世界株式」には
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
- eMAXIS Slim 全世界株式(除く日本)
- eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)
の3種類がありますが、今回は「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」を比較対象として用います!
連動する指数
まずは「連動する指数」の違いについて見ていきましょう。
そのため、どのような指数に連動するかによって、ファンドの方針や成績が変わってきます。
インデックスに連動するから「インデックスファンド」なんだね!
「eMAXIS Slim 全世界株式」が連動する指数は「MSCI」、「楽天VT」が連動する指数は「FSTE」です。
FSTEは小型・中型株もカバーしており、約8,000銘柄を投資対象としているのが特徴です。
一方でMSCIは大型株のみを投資対象としており、約3,000銘柄に分散されているのが特徴です。
2つの指数の特徴を下の図にまとめました。
FTSEのほうがより「市場をまるごと」って印象だね!
このように、楽天VTが連動する「FTSE」の方が、より全世界の株式を手広くカバーしています。
そのため、世界の株式をまるごと保有したい!という人にとっては、楽天VTは魅力的な選択肢です。
しかし、ここで注意が必要なのは
「市場を広くカバーできる=パフォーマンスが高い」わけではない
ということです。
小型・中型株が含まれているということは、逆に言えば大型株の比率がその分下がっているということです。
そのため、大型株が市場をけん引するような場面では、MSCIに劣後する可能性は十分あります。
とはいえ、
コスト
2つ目の比較項目は「コスト」です。
コストは投資のパフォーマンスに直接的に影響を与えるので、コストが低ければ低いほどいいということになります。
2021年2月時点でのコスト(信託報酬)は以下の通りです。
「eMAXIS Slim 全世界株式」の方が0.1%ほど信託報酬が安いです。
単年で見ると、元本100万円に対して1,000円程度と大した差がないように見えますが、これが20~30年となると結構な差が生まれます。
こちらは「バンガード」という資産運用会社が出したレポートの中にある資料ですが、初めのうちは小さなコストの差も、年を追うごとに差が開いていることが分かります。
話はそれましたが、そのくらい
ということです。
バンガードのレポートについて学びたい方はこちら
ということで、
純資産総額
最後に純資産総額を比べていきます。
純資産総額を見ると、「どのくらいファンドに資金が流入しているか」が分かり、繰上償還のリスクがないかどうかを調べることができます。
「繰上償還」とは
信託期間が決まっている投資信託が、当初予定していた期限(償還日)を待たずに償還することや、信託期間が無期限となっている投資信託が運用を終了すること。
繰上償還になってしまうと、含み損が発生していてもその時点で売却しなければならず、自分の投資計画を完遂できない可能性があります。
そのため、長期で投資をするには「しっかりと資金が流入しているファンド」を選ぶ必要があります。
安定しているファンドを選んで腰を据えよう!
それでは、「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」それぞれの純資産総額を見てみましょう。
どちらも十分な量の資金流入があります。
特に目を見張るのは「eMAXIS Slim 全世界株式」の資金流入ペースの速さです。
特に2021年に入ってからはものすごいスピードで純資産総額を伸ばしています。
それだけ多くの投資家が「長期・分散・低コスト」の重要性に気づいたということだと思います。
今後もこのペースで純資産総額が増加していけば、もしかすると信託報酬のさらなる引き下げもありえるかもしれません。
まさに破竹の勢い。
ということで、
提案:投資の勉強は『書籍』がおすすめ
ここに書いてあることが
少し理解できないなぁ…
と思った人は、書籍で投資の基礎を固めましょう。
投資初心者に自信を持っておすすめできる3冊をピックアップしました。
この3冊を読めば、投資についての基本的な知識はおおむね網羅できます。
どれも投資初心者に向けてよくまとまった本ですので、まだの方はぜひ。
まとめ
ここまでの内容をまとめていくよ!
- 「eMAXIS Slim 全世界株式」と「楽天VT」はどちらも優れたファンド
- 分散では「楽天VT」に軍配
- コストでは「eMAXIS Slim 全世界株式」に軍配
- 純資産総額では「eMAXIS Slim 全世界株式」に軍配
- より万人におすすめできるのは「eMAXIS Slim 全世界株式」
「連動する指数」「コスト」「純資産総額」の3つの点から2つのファンドを比較してきましたが、より万人におすすめできるのは「eMAXIS Slim 全世界株式」です。
コストは資産運用のパフォーマンスに大きな影響を与えるので、低いに越したことはないからです。
「eMAXIS Slim」は「とことんコストを追求する」と自らうたっているので、今後もさらなるコストの引き下げが見込めるのも評価ポイントですね。
とはいえ、どちらもいいファンドには変わりません。
自分でしっかりと腹落ちをして、長期目線でコツコツ積み上げていきましょう。
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それでは、らくーんでした!また。