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米国株と全世界株、どっちも持つのはありなの?
分散してリスクを下げることはできる?
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こんにちは!らくーん(@raccoon__FIRE)です。
20代のサラリーマン投資家です。
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米国株か全世界株、どっちか悩むなぁ…
どっちも持つのはありなんだろうか?
こんな悩みを持っている方って、けっこういるんじゃないでしょうか?
かく言うぼくも、そんな悩みを持っていたうちの一人です。
というか現在進行形で、米国株と全世界株を両方持っています。
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ぼくも2年前に投資を始めてからというものの、いろんな商品に手を出し、そのたびにポートフォリオをいじくってきました。
しかし、現在では「ポートフォリオはシンプルに越したことはない」という結論にたどり着いています。
この記事では、米国株と全世界株の両方を持とうと検討している方、今両方を持っているけど今後どうしようか悩んでいる方に向けて、ぼくの経験を交えてアドバイスしていこうと思います!
必ず役に立つ内容になっていますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事はこんな人におすすめです
- 米国株と全世界株、両方持とうかと悩んでいる人
- 米国株と全世界株、すでに両方に投資している人
- 理論上もっとも効率的な投資方法が知りたい人
それでは、さっそく見ていきましょう!
【重要】米国株+全世界株は分散にはならない!
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まず最初にしっかり認識していただきたいことは、
米国株+全世界株は分散にはならない
ということです。
全世界株の約6割は米国株
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えぇっ…
米国株に全世界株を足しているんだから、分散されてるんじゃないの?
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そう思ってしまいがちだけど、実は全世界株の約6割は米国株なんだ。
投資を始めたばかりの方がよくおちいりがちな罠なのですが、
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分散は大事って聞いた!
とにかく買う銘柄を増やせば、分散になるでしょ!
と考えて、あれやこれやいろんなファンドや個別株に手を出してしまうことです。
基本的に、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全世界株式はすでに500~3,000程度に幅広く分散された商品です。
さらに、それを時価総額加重平均という理論的にもっとも好ましい割合で分配してくれています。
なので、米国株に全世界株を足したからと言って、分散効果が受けられるわけではないのです。
もう少し具体的に見ていきましょう。
ミックスしただけでは米国株偏重のポートフォリオに
下の表は、VTの国別の構成銘柄を示したものです。
これを見ると、VTには米国株が56.6%組み入れられていることが分かります。
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ここで、投資家Aさんが
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分散したいから、VT50%とVTI50%でポートフォリオを組もう!
と考えたとします。
そうした場合、Aさんのポートフォリオはこのようになります。
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つまり、米国株に8割近くを投資している「米国株偏重のポートフォリオ」になってしまいます。
それだけでなく、2つの指数が混ざっていることから時価総額加重平均も崩れてしまっています。
そのため、当初の
という目標を達成できなくなっています。
米国か全世界、どちらか一本が理論的には最適
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それでは、どのようにしてポートフォリオの割合を決めるべきなのでしょうか?
これには「現代ポートフォリオ理論」の考え方が役立ちます。
理論上は時価総額加重平均がもっとも効率的
現代ポートフォリオ理論とは、アメリカのハリー・マーコヴィッツという経済学者が唱えた理論のことです。
1990年にはノーベル経済学賞を受賞しています。
三井住友DSアセットマネジメントの用語集から引用すると、現代ポートフォリオ理論とは、
金融資産の組み合わせに関する理論。リターンとリスクに基づいて最適な資産構成を探る考え方です。(中略)ポートフォリオ理論によれば、複数の資産に分散投資することによってリターンを維持したままリスクを最小化することができるとされています。
https://www.smd-am.co.jp/glossary/YST2940/
と解説されています。
現代においてももっとも信頼されている金融理論のひとつであり、多くの機関投資家やロボアドバイザーがこの理論を応用しています。
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要ようするに、頭のいい人が考えたすごい理論ってことだね!
この理論の結論として、
もっともシャープレシオ(投資効率)がよくなるのは時価総額加重平均のインデックスである
と締めくくられています。
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ぼくがTwitterでよく参考にしているのっちさんも、「時価総額加重平均インデックス」の重要性を強調しています。
一つの指数に投資をしよう
では、時価総額加重平均で投資をするためにはどうすればいいのでしょうか?
実は先ほども触れたとおり、eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全世界株式はすでに単体で時価総額加重平均で投資をしてくれています。
つまり、それらはすでに理論上完成された商品なのです。
ここで、あえて指数を混ぜずに
一つの指数に投資をする
ということが重要になるわけです。
先ほどのような「VT+VTI」というポートフォリオは、FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスとCRSP USトータル・マーケット・インデックスという二つの指数に連動しているため、自ら時価総額加重平均を崩してしまっていることになります。
つまり、指数をミックスしたオリジナルのポートフォリオは”理論上”シャープレシオ(投資効率)が下がってしまうということなんですね。
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あくまで”理論上”の話なので、必ずしも結果が悪くなるわけではないのは注意!
すでに米国と全世界でミックスしてしまっている人は?
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理論上は指数は一つが最適!よくわかったよ。
でも、ぼくはもう両方半々で持っちゃってるんだよね…
こういう場合はどうしたらいい?
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そういう場合も慌てる必要はないよ。
徐々にポートフォリオをどちらかに寄せていけばOK!
ここまで読み進めてきた方で、
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自分はどっちも持っちゃってるよ…
どっちかを売って調整しなきゃ!
と思っている人はいませんか?
安心してください。慌てる必要はまったくないです。
無理に売る必要はない
まず、無理に売る必要はまったくありません。
ぼくがここまで述べてきたことはかなり細かい話なので、正直99点と98点を比べているようなものです。
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)やeMAXIS Slim 全世界株式といった優良なインデックスファンドに投資ができている時点で、パフォーマンスに大差はありません。
さらに言えば、売ることでかかってくる税金や手数料の方が問題です。
特につみたてNISAの枠を使っている人は注意が必要です。
つみたてNISAの枠で購入している投資信託は、売ってしまうと非課税枠は戻ってきません!
投資効率なんかよりも貴重な非課税枠の方が100倍大事です。
この記事を読んだからと言って、
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全部売ってどっちかにポートフォリオを寄せなきゃ…
と早まることはしないでください。
徐々にポートフォリオをどちらかに寄せていく
とは言え、このままの状況で投資を続けていくのはすこし気持ち悪いです。
そんな人におすすめなのが、「徐々にポートフォリオをどちらかに寄せていく」という方法です。
これは、実際にぼくも現在進行形でやっている方法です。
ぼくは2年前に投資を始めたころには米国株100%でしたが、今は全世界株100%でつみたてをしています。
詳しい理由については下記の記事をご参照ください。
![](https://www.20moneyblog.com/wp-content/uploads/2021/02/27e0b16768631a0cd9be0901c0b1d2ce-300x170.png)
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そんな理由もあって、今のポートフォリオはまさに米国株+全世界株と中途半端です。
![](https://www.20moneyblog.com/wp-content/uploads/2021/04/2021-04-04_12h44_58-1.png)
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途中で指数は一つの方がいい!と気づきましたが、とはいえ売るのは税金がもったいない…
ということで、今までつみたてた分はそのままに、今後つみたてる分を全世界株100%にしています。
こうすることで、時間の経過とともにポートフォリオは全世界株100%に限りなく近づいていくからです。
理論上の最適解ではありませんが、少しは気持ち悪さも解消されるのでけっこうおすすめの方法です。
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悩まれている方はぜひ試してみてはいかかでしょうか?
まとめ:理論は大事だが、こだわりすぎもよくない
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ここまでの内容をまとめていくよ!
- 米国株+全世界株は分散にはならない
- 米国か全世界、どちらか一本が理論上はもっとも効率的
- すでにミックスしてしまっている人は、慌てて売る必要ナシ!
- 理論も大事だが、こだわりすぎるのもNG
いかがでしたでしょうか。
ここまで、
米国株と全世界株、両方持ちってどうなの?
という疑問に答えてきました。
ぼくは投資において理論はとても大事だと思いますが、それ以上に自分の腹落ち感もとても大事だと思っています。
結局、長期投資は途中リタイアしなければ勝ちみたいなところがあります。
理論に基づいて理性的に判断しながらも、最後は自分の信じる道を貫く。
そういうスタンスで、今後あと18年投資を続けていければいいなぁと思います。
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以下は関連記事だよ!
それでは、らくーんでした。また!